どうしてもネップのことが気になるな。

しかし、今はそのことよりシュニガルラの呪いを解くことが先決だ。

ネップには……後でちゃんと説明する機会があるだろう。
プレーヤー、シュニガルラの呪いを解くのに手を貸してくれないか？

こんなことを頼むのはあまり好きじゃないが、ゲルクマルスまで行ける状況ではないのだ。

もし行けたとしても、正直なところシュニガルラと対面することは避けたい。

頼む、プレーヤー！
石像になったシュニガルラはシレンテラ回廊の入口付近にあると聞いている。

ゲルクマルスから来たのだからよくわかっているとは思うが、シレンテラ回廊は天族と出くわす可能性のある危険な地域だ。

プレーヤーも気をつけて、シュニガルラが無事に要塞まで帰ってこられるように助けてやってくれ。
あぁっ、頭が割れそうに痛い。

ところで、みんなはどこにいるんですか？

変だわ……さっきまで龍族と戦っていたのに。

みんなどこに行ったんですか？
私は呪いをかけられて石像になっていたですって？そんなこと、まったく記憶にありません。

それにしても本当なんですか？ヴィリー様が私の呪いを解いてくれるように頼んだというのは？

やはり、ヴィリー様も私のことを気に掛けてくださっていたのね、間違いないわ。ネップのために、ご自分の気持ちを隠していたんでしょうけど。

今までヴィリー様に私の気持ちを伝え続けてよかったです。今すぐヴィリー様に会いに行きます。
ところで……やはり、ネップのことが気になります。

ネップが私のことを本気で愛してくれていることは十分にわかっています。長い間、変わらぬ愛を届けてくれたことを知っているからこそ恋人になりました。

でも、ヴィリー様に会った瞬間、私は運命って本当にあるんだと気づいたんです。

私の求愛は拒まれ続けたので、自暴自棄になってゲルクマルスまで来ましたけど、ヴィリー様の気持ちを確かめた以上もう迷いはありません。

ただ……ゲルクマルスまで追いかけてきて、いろいろと私のことを守ってくれたネップには悪いと思います。

ネップに私のことは忘れてほしいと……シュニガルラは幸せを探しに行くと……それだけお伝えください。
お帰りなさい、プレーヤー様。

思ったより遅くなりましたね。

キスティグ様には会えましたか？呪いを解く薬はどうなりましたか？
そ……う……ですか……そう……なったんですね……。

(しばらく顔をうつむいて)シュニガルラの……呪いが解けてよかったです。

私のところに戻ってきてくれればもっとよかったんですが……愛を強要することは、本当の愛ではありませんから。

むしろ、父と……幸せになったほうがいいかもしれませんね。

とにかくプレーヤー様、本当にお疲れ様でした。つまらないものですが私の誠意ですので受け取ってください。