2番目の試験を出すとしよう。

シエル神をたたえる光るシエルの聖像を作ってくるのだ。

アトレイアに存在するすべての製作技術を用いなければ作れないはずだ。

もちろん、上手に作れたかどうかも確認するが、試験の本当の意図を見抜けなければ作っても意味がない。

詳しい製作の仕方は、職人のセレスのもとを訪ねて教えてもらうといい。

そうだ、信仰の証を準備するのも忘れないように。
ああ、シエル スピア レギオンの加入試験を受けているという話は、すでにカルン様から聞いています。

それにしても、光るシエルの聖像とは……。

そんな作りにくいものを製作課題に出すなんて前代未聞のことです。
よくお聞きください。聖像の製作に必要な材料は全部で7つです。

トゥルー ダガー、飾り用アーマー、聖なる記章、サクリファイス オーブ、シエル神のエッセンス、強力糊、精巧な添え木が必要です。

それぞれの材料を製作する方法は、その材料を扱う名人たちに聞いてみてください。

すべての製作方法を網羅するのは難しいことなので、取引仲介所を利用するのもいい手だと思います。

すべての材料が揃ったら、それを組み合せて1つにするのです。

気をつけないと、せっかく集めた材料が使えなくなることもありますが……一生懸命祈りを捧げれば、失敗の確率も少しは減るかもしれませんね。
光るシエルの聖像を持ってきたのか？

単に上手に作れたかどうかを見るための課題ではないと言ったはずだ。

すべての製作技術が完璧な調和をなしてこそ1つのちゃんとした完成品ができあがるということを、その目で確かめたのだろうな？

まさにそれだ。仲間たちと協力しなければ強いレギオンにはなれないということを、気づかせるための試験だったのだ。

では、光るシエルの聖像をちゃんと作ってきたかどうか、見てみるとしようか。

信仰の証と聖像を出してくれ。
見事だ。

この光るシエルの聖像は、司祭たちに命じてエリュシオンかパンデモニウムに運ばせるとしよう。

大崩壊という惨事が起きたとき、シエル神は自らを犠牲にして結界を作り、消滅された。

煉族は厳しい龍界で過酷な生活をしてきたため、結界の大切さが身に染みてわかっている。だからこそ、常にシエル神をたたえ、その意志を継ごうとしているのだ。

しかし、結界内部のディーヴァたちはそうでもないようだな。たとえ悲しい運命だとしても、生きていられるのはシエル神のおかげだというのに……。

結界内部のディーヴァたちがこの聖像を見て、少しでもシエル神のために祈ることを願う。

2番目の試験も見事にパスしたな。心からおめでとうと言わせてもらおう。