(読んでいた紙を握り締めて)むう、これは思ったより深刻だぞ。

プレーヤー様、知っていましたか？

レパル団が天界にもあるということを。魔界と規模も似ているし、やっていることにも大差ありません。

違いがあるとすれば、やつらが研究しているものですが……天界のレパル団では、人間兵器を作っているみたいなんです。
(紙をちらつかせて)調査によると、ポイエの密林という天界の密林の奥深く、レパル団の秘密研究所で実験が進められているようです。

残念ながら、われわれの知っている情報はここまで。その人間兵器がどれくらい作られたのか、どのような能力を持っているかについては何もわかりません。

それはつまり、人間兵器が今から魔界に入ってきても、打てる手が何ひとつないということです。

ですから、天界のレパル団が研究している実験体について、調査を急がねばなりません。

プレーヤー様、あなたはかなり腕の立つ[%userclass]だと聞いています。天界のレパル団の研究基地へ入り、私が必要としている資料を持ってきてもらえませんか？
レパル団の秘密研究所は天界のポイエの密林の中にあります。

密林はインタルディカという地域にあるそうなので、そこにつながる時空の亀裂から潜入してください。確かベルスランにあるレパル団の本拠地に、天界への通路があるはずです。

秘密研究所に入ったら、レパル団の実験日誌があるか探してみてください。実験に成功した実験体のことはきっと記録されているはずですから、その書かれた実験体を見つけて生体標本を持ってきてください。

では、幸運を祈っています。
(角に金属装飾が施されている本だ)

(開いてみると、ページごとに人体図と名前、特徴などが記されている)

(クシャールが言っていたレパル団の実験日誌のようだ)
固体名：RM-108c

用途：侵入 毒殺用

○月○日：10名の人間にスライムの毒器官を移植。

○月○日：半分の実験体が中毒により死亡。残る実験体も全身が青くなり、高熱を出す。

○月○日：半月経過、青みが消え、熱も引く。しかし、1名を除いた残りは聴力を喪失し、知能が著しく低下。便宜上、異常のない1名をRM-108c、知能の落ちた残りをRM-113bと区分する。

○月○日：RM-108cとRM-113bの違いをより詳しく研究するため、生体実験室へ移す。
固体名：RM-78c

用途：近接 大量殺傷用

○月○日：エルテネン建設基地からディーヴァ戦士1名を移送した。

○月○日～○月○日：400種類余りの毒を、食物と血管から注入。

○月○日～○月○日：視神経と聴覚細胞をRM-5cとRM-60cのものに取り替える。

○月○日：ベルスランで入手した龍族の筋細胞を移植。

○月○日：複製のため、オルメノンの部屋へ移す。
固体名：RM-138c

用途：偵察および対人戦用

○月○日：優れた肉体能力を持つ団員を優先し、RM-78cの細胞を移植。

○月○日～○月○日：30%が副作用により死亡。

○月○日～○月○日：実験の結果、視覚と聴覚能力はRM-78cと同程度だが、戦闘能力はエリート兵程度のものでしかない。

○月○日：完成した1軍団をアゾトラン要塞へ送り、実戦に投入してみることにする。
また会えて嬉しいです、プレーヤー様。

長い間連絡がなかったので、レパル団に捕まったんじゃないかと心配していたんです。

会って早々こんなことを言うのもなんですが、頼んだ仕事はどうなりましたか？天界実験体の生体標本を持ってきたのかどうかも早く知りたいです。
RM-108c、RM-138c？魔界ではRAと表記していましたが、天界ではRMと記すようですね。

とにかく、これが天界のレパル団が作った人間兵器の生態標本ということですね。

アゾトランとかいう本拠地では人間兵器たちが警備をするほど普及しているというから驚きです。

早めにこれを研究し、対処する術を見つけなくちゃ。

プレーヤー様、あなたがいなかったら大変なことになっていましたよ。本当にご苦労さまでした。