そんないい格好をしてどこに行くんだい？

どこかで盛大な宴会でもあるのかい？

あぁ、そういえば今はソロリウス祭の最中だったな。どうりで街全体が浮足立っているわけだ。

ソロリウス祭か……最後に祭りに参加したのはいつだったか、思い出せもしない。ディーヴァとして覚醒してからは、いつも戦場をさまよっていたからな。
自分で言うのも恥ずかしいが、実は最近、気に入った相手がいるんだ。

プライドが高そうでまともに言葉を交わしたこともないが、この機会に私の心を告白したい。

だからといってこの年にもなってガキみたいに騒ぎたくはないから、こぢんまりとしたいいムードが出せればいいんだがな。

私に考えがあるんだが、ちょっと人手が要る……よかったら、君が手伝ってくれないか？
まずはミコルンに会ってドン ギャルニャンを頼んでくれ。値段はいくらでも構わないから、明日までに頼むとな。

それから……リドラサを探してくれ。彼女は美しい景色が好きだから、繁栄の道にいるだろう。

彼女に会ったら……(顔を赤く染めて)2日後の夕暮れ時に、飛行船の乗船場に来るように言ってくれ。

リドラサが承諾してくれたら、飛行場管理官のフュエディルのところでゴンドラを予約してほしい。2日後の夕暮れ時から真夜中まで、どの時間帯もすべて。私の頼みだと言えば、聞いてくれるはずだ。

私の頼みはここまで。ミコルンに会ってリドラサに会うには、ギリギリ時間が足りるかどうか。ではプレーヤー、君を信じているからな。
ぼくのところに来たってことは、何か急ぎで手に入れたい物があるようだニャ。

何がほしいのかニャン？ためらわないで言ってみてニャ。

ぼくちゃん、ミコルンさまの辞書に手に入らないという言葉はないのニャ、ギャル～ン。
ドン ギャルニャン？ソウダンに好きな女でもできたのかニャン？

ニャン、そんなに驚くことはないニャ。男がドン ギャルニャンのような高いシャンパンを欲しがったら、その理由は決まっているニャン。

それにしても明日までってのはニャン……ソロリウス祭の期間だから、品薄なのにニャ、ギャル～ン。

値段は構わないって言ったニャン？それならいいニャ。何があっても明日までにドン ギャルニャンを届けるって伝えてニャ。
何ですって？ソウダンが飛行船の乗船場に来てほしいと言ったんですか？

もう、まったく。私を誰だと思って……。

今度のお祭りをこんなに待ちわびてきたのに、あんな老いぼれ……いえ、古臭い人間と過ごすわけにはいきませんわ。

悪いけど断ると伝えてください。
ちょっとお待ちになって。今、ドン ギャルニャンって言いました？

あの古、いえ、ソウダン様がドン ギャルニャンを注文したって言いましたの？その日に飲むおつもりで？

2日後と言いましたわね。その日は特に何も約束がなかったんじゃないかしら。まあ、ちょうどよかったわ。

お祭りの日に1人で何をするというんです？寂しい者同士で楽しまなくちゃね、オホホホホ。

ソウダン様にお伝えください。楽しみにしていますって。
プレーヤー様を見ていると、私まで心がウキウキしてきますね。

失礼じゃなければ、今あなたが着ているような服をどこで買えるか、聞いてもいいですか？妻にプレゼントすれば喜びそうです。

あ、私に何か用があるという話でしたね。
2日後の夕暮れ時から真夜中までですか？困ったな……。

このゴンドラで告白すれば必ず恋が叶うという噂のせいで、いつだって乗船待ちの人がいるんですよ。

しかも今はソロリウス祭の期間なので、1時間空けるのも大変なのに……。

まあ、仕方ありませんね。ソウダン様の頼みとなれば……。

その代わり、あの方に伝えてください。世話になっているから今回は頼みを聞いて差し上げますが、次からは難しいと。
遅かったじゃないか。待っている間、心臓が破裂してしまうかと思ったよ。

で、リドラサに私の言葉は伝えてくれたのか？

彼女は何と言った？伝言どおり、約束の場所に来てくれるのか？

早く教えてくれ。
それは本当か？本当にリドラサは来ると言ったんだな？

おっと、こんなことをしている場合じゃないぞ。

シャンパンは用意したから、指輪を買いに行かないと。その日に着る服も買わないといかん。

プレーヤー、心から感謝するよ！君は本当に親切ですばらしいディーヴァだ。