家を離れると苦労が多いものですよね。しかし、村が完全になくなって避難したのは、思った以上にずっとつらくて苦痛でした。

ここまで来る間に何度死ぬような目に遭ったことか、プレーヤー様には想像もつかないでしょう。

しかし、来る途中で本当に思いもよらない施しを受けました。

実は助けてもらえるとは思わず、もうこれで終わりだと考えていたのです。
砂漠を横切っている時に食べ物と飲み物がすべて尽きてしまいました。動く気力もないのに、そのさなかに遠くからクラルの群れが近づいてくるのが見えたんです。

私たちは逃げる気力もありませんでした。ここまで苦労して来たのに、クラルにやられるくらいならあのまま村に残ったほうが良かったとぼうっと考えていたんです。

ところが、その中のあるクラルが、近くまで来て小さな包みを置いて戻っていったんです。最初はわけがわからなかったんですが、包みを開けてみると食べ物と水が入っていました。

その食料のおかげでここまで生き延びることができました。お礼のご挨拶をしたいのですが、どんなクラルなのか分からないといけませんでしょう？
ええと……あの時はもうあっけにとられてしまって。その上クラルはみんな似ているように見えますし……。

(手の平を叩いて)あそうだ、思い出しました。包みを置いたクラルを別のクラルたちが마방타と呼んでいました。

あのクラルがボスだと思うのですが、私たちの代わりに彼にお礼を伝えていただけませんか？

ちゃんとお礼をしておかなければ気が済まないのです。
本当にありがとうございます！では、これを受け取ってください。

私が作った刺繍のハンカチです。クラルが使うかどうかわかりませんが、それでも私の心ばかりの気持ちですから。

これをどうか、あのマバンターというクラルに渡してください。私たちがどれだけ感謝しているかも忘れずに伝えてください。
何の用かね、クラック！

ウルカトがまた何を企んでいるのか、クララック？
思い出したぞ、クララック。

食べ物を届けてやる前から、彼らが砂漠をさまよっているのが見えていた。

あのままでは死んでしまうと思って食べ物をあげたまでだ、クラック。

このプレゼントをありがたくいただくと伝えてくれ、クラック。
もう行っていらしたんですか？

マバンターというクラルに会いましたか？

私のプレゼントは受け取ってくれましたか？
プレゼントをありがたく受け取ると言ったんですね？

私の感謝の気持ちを伝えることができて本当に良かった。ありがとうという気持ちを伝えたかったんです。

プレーヤー様も私の頼みを聞いてくださって、本当にありがとうございます。