私が村を離れようとしたのは、ここが砂漠になってしまって食いつなぐことが難しくなったせいもありますが、本当はそれより大きな理由があります。

それは……私の両親です。

母と父の痕跡がたくさん残っている家に1人で住むのは……あまりにもつらいことです。
両親は先日、亡くなったんです。食べ物を探しに出かけて。

ですが、それは……単に亡くなったわけではないんです。

(涙を拭って)すみません、感情が抑えられなくって……。

食べ物を手に入れるために遠くまで行き、レパル団たちの手にかかって死んでしまったんです。いったい私の両親に何の恨みがあってそんなこと……。

生涯、誰かを責めたことも恨まれたこともないような2人だったのに。
両親の暮らしていた跡がたくさん残っている家や家の中のいろいろなものを見るたびに胸が張り裂けそうになるので、いっそここを離れようとも考えたんですが、そう考えれば考えるほど悔しいんです。

葬儀を行なってから、1日たりともまともに眠ることも食べることもできません。

私の両親の命を奪ったやつらに復讐しなければ、一生このまま眠れない日々が続くんじゃないかとすら思います。

両親の仇を討てるよう、ディーヴァ様、助けていただけませんか？
ありがとうございます！本当にありがとうございます！

私の両親の命を奪ったのは偵察隊長 レキオンとスピリットマスター シャピエルです。レパル団の建設基地にいます。

最初はやつらが両親の仇であるなんてことも知りませんでした。誰がやったのか知るために隈なく聞き込みを行なったところ、幸い目撃者がいたのです。

ところが、話を聞いてみるとやつらの地位が高すぎるせいか、建設現場にあまり姿を現さないということでした。やつらが現われるまで待つには、かなりの粘り強さが必要でしょう。

だとしても決して諦めず、どうか必ずやつらを倒して私の恨みを晴らしてください。
プレーヤー様がいつお戻りになるのか、首を長くして待っていました。

ここに戻られるということは復讐が成功したということでしょうから。

私が頼んだとおり、偵察隊長 レキオンとスピリットマスター シャピエルは倒してきてくれましたか？
ああ、ついに両親の復讐を果たしました。

本当にありがとうございます！これで何も気に病むこともなく、ゆっくり眠りにつけます。

両親の衣類や肖像画を見るたびに感じる胸が張り裂けるような思いも、いつかは消えるでしょう。

私と両親の仇を取ってくださってありがとうございます。これは私の感謝の気持ちです。