(頭ほどの大きさの、古鉄の塊だ)

(よく見てみると、精巧な部品で作られている)

(腐食のひどさから察するに、古代の品のようだ)

(研究所長볼프강に届けたほうがよさそうだ)
ゲルクマルスに来てから息つく暇もないな。

研究所関連の仕事だけじゃなく、軍隊がらみの仕事までやることになるとは……。

書斎と机が恋しくなるのは、やっぱり私が根っからの学者ゆえだろうか。

それでプレーヤー、何かあったのかね？
おお、これは？

大崩壊よりずっと前の品だと一目でわかる。もっと調べなければわからないが、学者の勘がそう言っている。

これをどこで手に入れてきたのかね？ええっ？残骸の海だって？

昔の私ならばすぐに調査に取り掛かるところだが、今は要塞の仕事を優先しなければならない。他の有能な学者に任せられればいいのだが……。

調査の糸口は、間違いなく残骸の海にあるはずだ。(文書をめくりつつ)この付近に派遣されている学者は、誰だったかな……あまりにも人手が足りない……。

そうだ！ヘレンがいたな。今はドラマタ追跡者とかいう商売をしているが、テンペル時代にはスカウトされたことあるほど優秀な学生だった。

헬렌に、この装置を調査する仕事を受けてくれるなら、過去の「あの約束」を守ると伝えてくれ。そう言えばわかるはずだ。
ここまで来るのはひと苦労だったでしょう。

この地域はゲルクマルスでもかなり険しいところにあるんです。

何か頼みごとがありましたら、ここの環境に慣れた私たちに遠慮なくおっしゃってください。
ちょっと待ってください！なんですって？

ウォルフガン様が「あの約束」を守るとおっしゃったんですって？

本当ですね？その言葉が真実なら、どんな頼みごとだって聞きますよ！

(古鉄の塊を見回して)うーん、この品、どこかで見たことあるような気がするんだけどなぁ……。たしかアビスだったと思います。

学者の仕事から離れましたけど、腕は錆びついたりしてません。すぐにこの仕事を引き受けます。