すべての準備が終わった。

ティアマトの命は今日で終わりを迎えるだろう。

後世のディーヴァがこの日をどう思うか、楽しみだ。

サードニックス号がティアマランタ防壁を崩す万全の準備を整えて待っている。

急いでサードニックス号の船着場に行くのだ。

艦隊管理人のアイクがサードニックス号に乗せてくれるはず。
プレーヤー様！どうしてこんなに遅くなったんですか！

搭乗者の名簿にはちゃんとあったのに、いくら探しても姿が見えないから……。

兵士の間ではプレーヤー様が参加しないのではないかという噂が立っていたんですよ。

プレーヤー様の行動が兵士の士気に与える影響は大きいということを、もっと考えてください。

もう時間がないので、早くサードニックス号に乗ってください。
ああ、困ったなあ…ちゃんとした砲撃もできず、惨めなくらいにやられてしまったな。

どうにか逃げおおせたくらいで喜んでいるなんて……このルスフェナー様の面目が丸つぶれだ。

信じられるか？俺たちが戦ったティアマトより強い竜帝がまだ4人もいたなんて！

ちょうどよく現れた煉族の艦隊に助けられなかったら、サードニックス号をまるごと失っていたかもしれない。

これこそマルクタン神に守られているという証拠じゃないか。
おい、何か聞こえないか。

甲板から聞こえてくるようだが……。

あっ！これは刃と刃がぶつかり合う音だぞ！

プレーヤー！外に出て、何が起きているのか見てくれ！
どうしてそんな思慮の足らないことをするのだ？

天族と魔族の間に消せない憎悪が積み上げられていることは、よく知っている。

しかし、今はなぜ、みながここに集まっているのかを考えるべきじゃないか！

あの憎たらしいティアマトが目の前にいるということを自覚しろ！

今は3本の刃がどのようにして力を合わせるべきか、そのことで悩むべき時だ。睨み合っている時ではない。この意味がわかるか？
きっと何か感じることがあるだろう。

そしてはっきり言っておくが、私が治める領土内では天魔のいかなる戦いも認めない。このカルンの名にかけて明言しておく。覚えておけ。
3本の刃が力を合わせる？

(考え込む)力を合わせる、か……。

そうかもね。ちょっとカッとなりすぎてしまったわ。

今は天族なんか気にしている場合じゃないわ。ティアマトを倒さなければ、魔族に未来はないんだから。

カルン？煉族の指導者の名前はカルンだったわね。

魔族と天族を和解させようとするなんて……侮れないやつね。

一度会って話してみたくなったわ。