俺だって、모트가르を脅して仕事をさせるのが楽しいわけないさ。

けどな、あいつは俺が見張ってないと、まったく仕事をしようとしないんだ。

何日経っても樹液を1樽も集めないでダラダラしてるから、昨日の晩、俺は心を鬼にして言ってやったんだよ。

仕事をさせるために連れてきたやつが仕事をサボるんなら、生かしておく必要なんかないってな。
そしたら、すぐさま樹液1樽を持ってきやがった。

달로트があれほど催促しても出さなかった樹液をな。

どういうつもりであんなに怠けるのか分からんなぁ。

とにかく、おまえが代わりに달로트のところに持っていってくれ。

ちょっとでも目を離せば、やつは仕事そっちのけで昼寝するに決まってるからな。
달로트はアルデール村に来てから、ずっと防具を作ってるんだ。そのせいで、ストレスもたまってるみたいだ。

最近は新入りがたくさん入ってきたせいで大忙しらしいぜ。

この樹液がないと仕事が遅れちまうから、早く持っていってくれ。

じゃ、よろしくな。
一体どうして俺が防具を作らなきゃいけないんだ！

防具の供給先1つ確保できないからって、俺のような初心者に鎧の製作を任せるのかよ。

俺が作った鎧を着て戦って刀で切られて死んじまったら、その責任は誰が負うんだ？

それに、このどす黒い手、見てみろよ。これは樹液を塗った皮を触り続けたせいで染まっちまったんだ。

どっかから職人を1人、連れてきたほうがいいな、まったく。
なんで樹液を持ってきたんだ？

まったく、もう俺を完全に防具屋だと思ってんだな。

これから新入りを入れる時は、鎧を持ってるやつだけにしたほうがいいな、まったく。