今ごろ故郷にはテオニアの花が満開だろうなあ。

毎年この時期になると、家族と一緒に景色のいいところにピクニックに行って、母が作ってくれたジュキニのパンを食べたものさ。

ああ、そのパンをもう一度食べられたら！……ゴクン。最近、何だか故郷が恋しくなるんだ。
行きたい気持ちは山々だけど、まだその時じゃないんだ。

故郷を離れたときに決心したことがあるんだ。戦士として自分の名をとどろかして、金の鎧を身にまとって帰るんだと。

そして、俺を見下していた人たちを見返してやるのさ。
名はある程度とどろかせましたから、今度は金の鎧を作ればいいんだけど、金の鉱石を集めるのが難しくてね。

ディーヴァ様が手伝ってくれたら、金の鎧を早く仕上げられると思うんだが、どうかな？

俺に協力してくれないか？もちろん、お礼は十分にするよ。
快く引き受けてくれて、ありがとう。

じゃあ、金の鉱石を15個ばかり頼むよ。ここではどこに行っても金があるから、見つけるのは簡単だと思うよ。

きらきら輝く金の鎧を身にまとうことを考えたら、もう興奮してきたよ。

はっはっはっは。それじゃ、お願いするよ！
お願いした金の鉱石は採取したかい？

ディーヴァ様が出掛けてる間に、金づちをいくつか用意しておいたんだ。

ムーグルの友人たちと金を薄く延ばして、金の板を作るためにね。

さあ、金の鉱石を渡してくれるかい。
おや、俺の気が早すぎたかい？

いくらディーヴァ様とはいえ、金の鉱石を15個も採取するのに、こんなに早くできるわけがないよな。

急かしてしまって、すまなかったね。

早く金の鎧を作って、故郷に帰りたい気持ちが先走ってしまったよ。持ってきてさえくれれば、急がなくてもいいから。
ワーオ！きらきら輝いてまぶしいぜ！

これで金の鎧を作れば、本当に格好いいだろうね。

出来上がる金の鎧の完成品を想像したら、もうドキドキしてきちゃったよ。本当に、ありがとう。