魔法の石のおかげでドルゲルの屋敷に入れるようになった。いよいよ本格的にゴルテアの救出に乗り出すときだ。

たぶん容易なことではないだろう。屋敷内にもゲルムはたくさんいるし、そのすべてがジャドラの指示に従っているだろうからな。

それでも、プレーヤーなら必ず成功するだろうという予感がする。
ゴルテアの研究室は、屋敷の2階だ。闇の魔法士 ジャドラも、そこにいるだろう。

これだけは忘れるな。闇の魔法士 ジャドラは、実に油断ならぬ存在だということを。

ゴルテアとて軟弱者ではない。自分の身ぐらい守れるだけの人物だ。それなのに何体ものゲルムを屈服させ、ゴルテアまで監禁させたとなれば、ただならぬ腕前の持ち主に違いない。

それでも、プレーヤーなら成功すると思うがね。ドルゲルの屋敷へ行き、ゴルテアを救ってくれるか？
ならば、すぐにドルゲルの屋敷へ向かってくれ。魔法の石の力が宿っている今なら、屋敷へ入れるはずだ。

話はこれぐらいにしておこう。闇の魔法士 ジャドラを倒し、必ずゴルテアを救出してくれ。

現実問題として、龍族との戦闘に総力を傾けるにはゴルテアの救出が欠かせない。

なんとしてもゴルテアを助け出してくれ。
状況が状況だけに、誰も助けに来ないことも覚悟していたの。

ティアマトとの決戦に全力を尽くすべきときに私のことなどどうでもいいんだろうって。

なのに、助けにきてくれたなんて本当にありがとう！

これはラウエス様のご尽力のおかげね。あの方にも感謝申し上げないと。
シエル神よ、感謝します！

プレーヤーのおかげで肩の荷が下りた！

闇の魔法士 ジャドラは消え、ゴルテアも無事救出できたからな。

この恩は決して忘れないぞ。