ここは非常に興味深い場所だ。ものすごく気にかかるんだ。

アドマ城砦は、非常に危険である上に長いあいだ知られることもなかったから、足を運ぶ人はいなかった。

侵入した者があまりいないということは何を意味しているのだろうか？

(目を輝かせ)使い物になりそうな宝物が、まだたくさん残っているという意味だ！

なんだ、俺が宝物だとか言うのがおかしいのか？しかし、飯を食わなきゃ正義は果たせないだろう。
ルクマンの好きな正義とか、ディーヴァとしての義務も重要だが、俺の話も大事だからよく聞いとけ。

今じゃ想像すらできないだろうが、ブルストホーニンは魔界でも指折りの豊かな地だったのさ。

その中心部にあったアドマ城砦にどれだけ巨額の財産があったか、君は想像できるか？

ブルストホーニンが龍帝の攻撃で廃墟になった後も、アドマ城砦の倉庫には穀物がたくさんあったそうだ。

アドマ城砦を閉めた後も、食べたり飲んだりしながら宴会を楽しんだそうだからあきれた話だ。
それにしても、その宝物が古い埃をかぶって腐っているのは、非常に残念なことだ。

古い書籍を見ると、荒地でも育つ精霊の種、華麗な首飾り、 黄金の杯、古い金貨など、様々な宝物がたくさんあったらしい。

どうだ？その宝物を探してみたくなるだろう？

品物を探して俺に持ってくれば、適当な値段を支払ってあげよう。

何をそんなに考えているんだ？われわれがこれまで立てた手柄を考えれば、これくらいの報酬を受けて当然だろう？
かつては、城砦の各部屋に宝物がギッシリ埋まっていたそうだが、今はどうなっているのかわからないな。廃墟になってからかなりの時間が経っているからな。

だから各部屋を隅々まで探してみるんだ。そうすれば、われわれが望むものが見つかるだろう。

精霊の種、華麗な首飾り、黄金の杯、 古い金貨……こういうたぐいのものだ。

急いだほうがいいだろう。最近は城砦に関心を示す者が大勢いるらしいから。
ルクマンは、色々な意味ですごいやつだ。正義のためならどんな危険も恐れない。

ルクマンと共に正義を実践することは、危険ではあるが思わぬ幸運も得られる。

(低い声で)宝物が隠されたアドマ城砦にたどり着いたようにな！

アドマ城砦で俺が教えた精霊の種、華麗な首飾り、 黄金の杯、古い金貨は見つけたのか？見つけたのなら、早く見せてくれ。
君を疑っているわけではないが……宝物を独り占めしようなんていう考えは捨てたほうがいいだろう。

ブルストホーニンでその品物を買おうとするやつは、俺だけだろうからな。

いや、俺が欲張っているわけじゃなくて……そうだ、これもすべて正義のためだ！

財産がなけりゃ、苦しんでいる人たちを助けられないだろう？
素晴らしい！思ったより質も損なわれていないようだ。

クック、これくらいならかなりの高値で……いや、何でもない。

ふむ、見つけられていないだけで、アドマ城砦にはもっと多くの宝物が隠されているはずだ。

君が持って来たこの黄金の杯もそうだ。こんな杯が棚にギッシリ並んでいたそうだ。

だからこれからも頼むよ。こんな品物を見つけたら持って来てくれ。他の人じゃなくて、必ずこの俺に！わかったか？

も、もちろんブルストホーニンの正義のためにな！ああ、そうだとも！