ID: 730096 | |
古代遺跡発掘報告書2 | |
NPC
レベル: 1 HP: 63 攻撃半径: 0m | |
Dialogs: 古代遺跡発掘報告書 第2巻:レッド ドラゴンの祭壇 1. 発掘調査の目的 今回の古代遺跡発掘調査は、古代アトレイアを支配していた龍族の勢力範囲や文化を把握するためのものである。 すでに知られているとおり、大崩壊の混乱の中、古代遺跡の大半は破壊された。特に、アトレイア全域に勢力を拡大したことを示す龍族の遺跡は、ほとんど残っていない。 レッド ドラゴンの祭壇発掘報告書が、龍族と古代アトレイアとの関係を理解するのに役立てれば幸いである。 ここに、発掘調査を後援していただいたエリュシオンの職人組合に深い感謝の意を表する。 2. 遺跡の概観 レッド ドラゴンの祭壇は、ベルテロンにある東トールバスの森の奥にたたずむ古代遺跡である。 長い間滝つぼに眠っていたことにより原型が崩れてしまった祭壇石を取りのぞいて発掘した石の壺を調査した。すると、クラルが龍帝の1人であるミスランテイダの祭事を執り行っていた場所であったことが明らかになった。 作られた時期は大まかにいって千年戦争以前であろうと推測されているが、具体的な年代を確定するためには更なる研究が必要だ。 規模は大きくないものの、森の奥深くまで巨大な石を運んで祭壇を作ったことを考えると、当時ミスランテイダに仕える勢力は相当大きなものだったことが推察される。 また、この地域には昔からクラルや龍族に関する民謡が伝えられているが、この民謡はレッド ドラゴンの祭壇にも関連しているようだ。書き取った民謡は、本文書の最後に記載する。 3. レッド ドラゴンの祭壇とトルシン クラル レッド ドラゴンの祭壇の発掘により、トルシン クラルと龍族との間に緊密な関係があったことが判明したのは、歴史学的に大きな快挙である。 千年戦争よりはるか昔、トルシン クラルは現在のベルテロン要塞周辺やトールバスの森周辺に生息していたことが知られている。 龍族がクラルを征服した後、ミスランテイダがトルシン クラルをこの地域で支配したという証拠がこのレッド ドラゴンの祭壇である。 トルシン クラルは、ミスランテイダを神に近い存在として敬い、祭事を執り行っていたようだ。 ミスランテイダが支配した理由についてクラル研究家は、死に対する恐怖の執行者であったミスランテイダに備わる並外れた肉体の力にクラルが魅了されていたと主張している。 レッド ドラゴンの祭壇が打ち捨てられたのは千年戦争の最中と推測される。龍族が敗れ退き、トルシン クラルもその勢力をほぼ失ったためにトルシン族の駐屯地に追いやられた頃である。 4. 建築の構造および様式 レッド ドラゴンの祭壇は、2つの異なる意匠が同時に現れる石像建築物である。 1つは龍族固有の洗練された石像建築様式であり、もう1つはクラル遺跡に特徴的な荒々しさと原始性である。 建築の材料である黄金色の石は周辺地域では見ることのできない材質であり、また非常にかたい。当時そのような石を加工することができる石像技術を持っていたのは龍族だけである。 尖った角の装飾や連続する蛇の鎖模様もまた龍族固有の装飾に見えるが、模様の由来に関する詳細は不明である。 一方、丸い祭壇石や三角形模様の装飾壁に現れている荒々しさは、クラル遺跡に見られる傾向である。 5. 石の壺と出土資料 丸い祭壇石の下から出土した石の壺からは、「ミスランテイダのための司祭長の書」と書かれた生皮が発見された。 司祭長の書には、死と恐怖の執行者であるミスランテイダにクラルの血を捧げると書かれていた。 実際にクラルの血を捧げていたのか、生け贄を捧げて象徴的な表現を使用したのか定かではない。 文字は古代アトレイア語系であり、司祭長と思われるクラルを中央に、6つの象形文字の上に輪になって座るクラル族の絵も描かれていた。 解読不能な象形文字もあったが、一種の呪文だと考えられる。 同時に出土したものには、オディウムを精製して作ったビーズのネックレスやリング、赤く塗られた武器もあった。 6. 刻まれていた文字の意味 レッド ドラゴンの祭壇の発掘に関して最も議論されたのは、祭壇石と装飾壁に刻まれた文字の意味だ。 発掘に参加した学者の間でも意見が分かれ、賢者の図書館にある古代資料の中にも似たような文字は見つけ出されることがなかった。 唯一確かなことは、その文字が古代アトレイア語でもクラル語系統でもないということだった。 おそらく、特定の目的で使用された祭事用文字であると考えられるが、その一部は滝の水に削られて読むことができない。 7. 残された疑問 レッド ドラゴンの祭壇には、上から落ちてくる滝の水を受け止めるための屋根があった。 これは単に祭壇に落ちる水を防ぐためというより、何か違うものを保護する役割を果たしていた可能性がある。 これに対し、発掘に参加した学者たちはミスランテイダを象徴する石像が設置されていた可能性を唱え始めた。これは、後に記載する民謡からも推測できる。 さらに、なぜ滝つぼに祭壇を設置したのかという疑問が最後まで私たちを悩ませた。どれほど固い石像建築物であっても、たゆまなく落ちる水の下に造るという行為は理解できないものだった。 しかし、これもまた答えを見い出すことはできなかった。後世に残す研究課題となろう。 添付: 伝承民謡 クルルン、クラック! クラルが1人、太鼓を叩く。 クラルが2人、ぐるぐる回る。 クルルン、クラック! クラルが3人、火をおこす。 老いたクラルは刀を振り回す。 クルルン、クルン! ミスランテイダは恐ろしい笑みを浮かべる。 |