これは一体どういう意味でしょうか？

このごろ、魂が現われる夢をずっと見るんです。

自分はメデウス荘園のキレンネで、恨めしい恨めしいと繰り返し言っていました。

その姿がとても生々しいので思い出すだけでも鳥肌が立つんです。
同じ夢を繰り返して見るなんて、何だか妙ですね。

どうも恨みを晴らしてくれと言ってるような気がするので、念のため荘園にそんな人がいたのか調べてみたいんです。

よろしければ、プレーヤー様が引き受けてくれますか？

ちょうど今、ディーヴァ様が目の前に現れたということは、プレーヤー様がこの仕事の適任者であるというネザカン様の啓示に違いありません。
夢で見たのが本当であれば、彼は荘園共同墓地にいるはずです。はい、東メデウス荘園にある共同墓地です。

そこに行ってキレンネのお墓が実際にあるのか見てきてください。

そして、一体どんな事情があるのか確認してきてください。

ではディーヴァ様、お願いします。

ネザカン神のご加護を。
かなり時間がかかりましたね。

まぁそもそも、荘園共同墓地まで行くこと自体が簡単ではありませんからね。

それで、墓地にはキレンネのお墓が本当にありましたか？
まさかとは思いましたが、本当にキレンネのお墓があるなんて驚きました。本当にこの世には、理論では説明できない不思議なことがたくさんあるんですね。

それで、キレンネはネリソンという人を恨んでいるんですか？ネリソン……どこかで聞いたことがあるような名前ですね。

(手を叩きながら)あ！やっと思い出しました。研究基地の監視拠点にいる西風のディーヴァがネリソンとうい名前ですね。ルケ様とクラヴィス様に会いに来たことがあったんです。
ディーヴァ様がネリソン様に会ってみてくださいますか？

メデウス荘園のキレンネに何か恨みを買うようなことがあったのか聞いてみてください。

どういう理由なのかがわからないと、キレンネの恨みを晴らせませんからね。

こういった仕事は早く終わらせたほうがいいですから、今すぐ出発してください。

ネザカン神のご加護を。
能力のある人は何かと疲れると言うけど、まったく最近はその言葉が身にしみるよ。

元々俺の任務は研究基地のやつらの様子を観察することだったのに、今じゃ見張兵の仕事までやっているんだからな。

俺の刀さばきが百人隊長レベルだとか何とか言ってさ。ところで、俺に何の用だい？
共同墓地の魂が俺を恨んでいるだって！？キレンネと言っていた？

キレンネ……もしやあいつかな。

俺が神殿での修練を終えてすぐバイゼル神殿に配属された時だから、もう何百年も前のことさ。

初めての任務地がここ、インタルディカだった。メデウス荘園からずっと支援要請を受けていたから、どれほど支援軍が必要な状況まで切迫しているのかを調べるのが俺の仕事だったのさ。

だがな、俺が見たところ、メデウス荘園の状況はそんなに深刻そうには見えなかった。それで、支援軍は送れないと言って帰ろうとした時、ある男がどうか決定を変えてくれと土下座して頼んできたのさ。

そりゃあ気の毒だったけど、あれは仕方なかったのさ。当時、あっちこっちから支援を要請されていたが、ガーディアンの数がまったく足りていなかったんだから。それで、冷たく断ってしまったというわけだ。きっと君だって同じことをしただろうさ。
今さらどうしようもないが、あの決定については後悔しているんだ。

エリュシオンに戻って間もなく、メデウス荘園がクラルに壊滅させられたという話を聞いた。その話を聞いて本当にショックだった。まさかそんなことになるなんて思っちゃいなかったし。

ずいぶんと時が経ちはしたが、今でもその時のことを思い出すと胸が痛むよ。長い歳月、そのせいで安息を得られなかった彼のことを思うと、さらに胸が痛む。

悪いが、俺の代わりにキレンネに謝罪の言葉を伝えてくれないか？自分で行くべきだってことはわかってる。だが、今はレパル団を見張らなければならないんだ。ここを離れるわけにはいかない。
何をそんなに自惚れているんだ。ちょっと有名になったからって、ずいぶんと傲慢な態度なんだな。

そんな意見は俺くらい長い年月をディーヴァとして生きてから言いやがれ。その時になっても、そんなに自信過剰でいられるかどうか怪しいもんだ。

また同じ状況を迎えることがあっても、俺の選択は変わらないだろう。

メデウス荘園より状況が深刻な場所は多いんだ。すべてを助けてあげることができないのであれば、より良い方法を選択するのが最善だろう。
赦しを請うていただと？あいつがか？自分の過ちを認めぬやつだと思っていたが、実は悪い人ではなかったのかもしれないな。

そうか、今さら恨んだところでどうしようもない。もうずいぶん前に終わったことだ……。

今度ネリソンに会ったら伝えてほしい。許してやると。そして、われわれの代わりにクラルに復讐してくれと。

さて、もうオードの流れに戻る時間が来た。すべてプレーヤー様のおかげだ。本当にありがとう。
この場所がこんなことになったのを見ても、そんなことを言っていたのか。

まだ反省していないのだな。

あいつの誤った判断のせいで私の家族、そして隣人たちはみんな死んでしまったというのに……。

あいつを許すことはできない。絶対に許さないぞ。