結界塔の周辺にいつも霧がかかっている理由がわかるかい？霧を作るネプラの木があるからさ。

そして、そのネプラを守るのがフレイドマールというトライコなんだ。自然の法則とはかけはなれた神秘的な存在だ。

自然の力を自由に使い、すべての精霊を思いどおりに操るから、人間やディーヴァの力では太刀打ちできやしない。
ネプラは霧がかかっているところを自分の領域だと思っているから、結界塔があるってこともあまり好ましく思っちゃいないんだ。

とはいえ結界塔を守るべき私の立場としては、フレイドマールといい関係を維持しなきゃならん。

ところが最近、霧がだんだん薄くなってきているんだ。フレイドマールかネプラの木に何か問題があったらしい。

あのプライドの高いトライコがわれわれに助けを求めてくることはないと思うが、こちらから行って助けてやれば後々、こっちが優位に立てるだろうな。
このあたりでネプラを脅かすようなヤツといえば、フォグ メーン ライカンぐらいだ。

だから、フレイドマールのところに行き、フォグ メーン ライカンとの問題の解決に協力すると申し入れてくるんだ。

助けてやれば、前ほど結界塔があるという事実について神経質にはなったりはしないだろう。
何の……用だ、魔族よ。

卑しい魔族のくせに……このフレイドマールの平和を邪魔するとは。
ライカンが龍族に助けてもらっているから……気になっているのは確かだ。

しかし卑しい魔族の……手を借りるほど困ってはいない。

だが……そこまで手伝いたいと言うのなら、チャンスは……やろう。
しかし……誰もが私を手伝えるわけでは……ない。

私が唯一信じる……魔族はアビスにいる……アヒンだ。

彼女の信頼を……得なければ……私の手伝いはできない。
どういったご用件で、こんなに遠いところまで訪ねていらしたのですか、プレーヤー様？

私がお役に立てることがあれば、遠慮なく言ってください。

ディーヴァのお役に立つことが私の義務ですから。
まあ、そんなことがあったんですか！

フレイドマールはとても気難しいので、私以外の人は簡単に信じません。私も彼の信頼を得るまでに、かなりの時間がかかったんですよ。

でも、プレーヤー様にはそれほどの時間はないようですね。彼の信頼を得られるように、私がしおりを書いて差し上げましょう。

忘れないでくださいね！これはあくまでも、プレーヤー様のお人柄と人望を信じ、何の対価もいただかずに差し上げるものです。

もしもフレイドマールの信頼を失うようなことがあれば、私まで彼の信頼を失うことになるということを忘れないでください。

それでは、フレイドマールのもとへお送りいたしましょう。
帰ってきたか……魔族よ。

アヒンがそなたを……信頼するという証明は……もらってきたか？
アヒンがそなたを……信じるのなら、私もそなたを……信じよう。

それなら、フォグ メーン ライカンが……占領したブラック ドラゴンの祭壇に……行き、彼らの動向を調べてこい。

それが最初の……任務だ。
帰ってきたか……魔族よ。

話せ……そなたが見聞きしたことを……。
やはり……フォグ メーン ライカンが……ネプラを脅かしていたのか。

もうこれ以上……がまんできない。

ネプラを……脅かす呪術を使う大祭司長 パルンルを……始末しろ。
大祭司長 パルンルを……退治してきたか？

そうか……わかった。

卑しい者に……このフレイドマールを手伝う……チャンスを与えてやったことを……光栄に思え。

もう……帰れ。
ははは、よくやった！実によくやった！

それぐらいやれば、われわれが目の上のたんこぶだとしても何も言えぬだろう。

これは手伝ってもらったお礼だ。遠慮しないで受け取ってくれ！