クンクン、最近ブルストホーニンに行かなかったかニャン？

別に驚くことないニャ。臭いカビのにおいとしょっぱい海のにおいが同時にする場所なんてあそこしかないからニャ。ギャルン。

(周りを見回してから小さい声で)もしかしてあそこで잭스패너という人を見かけなかったかニャ？

ああ、その人が品を注文したんだけど、どこに送ればいいかわからなくてニャ……ブルストホーニンに行くとだけ言って、そのあと連絡もないんだニャン。

僕を占い師か何かとでも思ってるのかニャン、ギャルルン。
本当かニャン？だったら、1つだけお願いしてもいいかニャ？

잭스패너が注文した物をディーヴァが届けてくれニャン。

顧客には直接商品を届けるのがミコルンの中では鉄則なんだけどニャン、最近密輸の取り締まり強化期間だから仕方がないニャン、ギャルン。
(周りを見回してから素早く箱を渡し)早くキューブに入れるニャン。

代金はすでに受け取ったから、これだけ잭스패너に届ければ済むニャン。

今からこれはディーヴァの物だニャン。

取り締まりに引っかかっても僕はシラを切るから、せいぜい気をつけるんだニャ。ギャルン。
こうして1日中海ばかり眺めていると、体がムズムズしてたまらん。

なんだか気持ち悪いぜ……陸地酔いしてるみたいだ。

羅針盤なんてあっても無駄だろ？船がないから、宝物探しにも出られん。

こんな時はどぎついラム酒でも1杯引っかけたらちょうどいいんだけどな。
おおっ？こりゃラム酒じゃないか。この酒が俺の好物だって、どうして知ってるんだ？ディーヴァさんよう、気が利くなあ！

ちょっと待て、これはミコルンが送ったのか？そうだな。

品物が来なくてちょうどイラだってたとこさ。俺のことがよっぽど怖いんだろうな。お偉いディーヴァさんに配達までさせちまって、アッハッハッハ。