(小さな槍だ)

(あちこちに錆ができ、汚れがこびりついている)

(形からすると、ムーグルが使っていたように見える)

(ムーグルの中で最も純真なババ族 タックのところに持っていき、よいものと換えてほしいと言ってみよう)
ミュミュ、ムーグル、みんなキムシー好き。

この槍も、キムシーが買ってくれた。

ミュミュ、キムシー、やさしい人。
ミュミュ、キムシーが買ってくれた槍よりもよさそう。

ミュミュ、この鎧いらない、とりかえっこする？

ミュミュ、かっこいい槍くれたら、木の鎧あげる。

この木の鎧、抜け出したスプリッグも欲しがってた。

(それなら、ビビに高く売ることができるかもしれない)
風、水、木……。

風は吹き、水は流れ、木は育つ。

なぜ吹く風ごとに流れが違い、流れる水ごとに音が違い、育つ木ごとに色が違うと思う？

それは、自然の理。

ところで、あんたはすばらしいものを持っているな。その木の鎧をちょっと見せてくれないかい？
これはババ族 タックが持っていた鎧だな。似合いもしないのに。

ちょうど物質の変形と本質に関する瞑想をしようと思っていたところなんだが、この鎧をくれないか？

この鎧がよいテーマになりそうだ。

代わりに、スプリッグが匂いをかぐだけでも目の色を変えるマフィンをあげよう。

(スプリッグが好きなマフィンなら、飢えているガルクにあげると喜ぶだろう)
ここは雪で覆われ、食べるものなど見つからない。

近くにクランケルが歩き回ってはいるけど、やつらを捕まえるほどの力もないしね。

寒くてお腹がすくと、追い出された家のことがとてもなつかしくなってくる。

ああ、あったかい食事を最後にしたのはいつだろう……。
(さっと受け取り)これは、プレサのマフィンじゃないか。どこでこんなに貴重なものを！

まさか、今これをくれるのか？

いやいや、タダでもらう訳にはいかない。代わりにこの水晶をあげよう。

プレサのマフィンが味わえるなら、いくらだってあげるさ。

(よく光る水晶だ。ルグベグのところに持っていってみよう)
ボクは目はないけど、ディーヴァたちが見るものならすべて感じることができる。

特に光るものとくれば。

ポポ、おまえは何か光るものを持っているようだ。

もしかして……宝石か？
ああ……透明で光る水晶だ！

ポポ、ボクは光るものを見ると、まるで故郷にたどり着いたように思える。

ボクの故郷がどこかは知らないけど、きっと光るものでいっぱいの所だったみたいだ。

ポポ、とても良いものをあげるから水晶と交換しよう。